90年代にWorld Industries系列のグラフィックを
担当したアーティストである
ショーン・クライヴァー(Sean Cliver)が
スタートしたスケートブランドの
STRANGELOVE。
Sean Cliverが2004年に著した
「Disposable : A History of Skateboard Art」は
スケートボード・アートに関する資料集で
過去30年にわたる
名作デッキ・グラフィックを
カラーで多数収録されたものでしたので
Sean Cliverの名前をご存知の方は
多いかと思います。
さらにSean cliverは
VANS SYNDICATEから
シューズがリリースされたり、
SUPREMEからデッキやTシャツも
リリースされているアーティストです。
今はリミテッドで
デッキやTシャツを作り
ユルりと運営しているブランドです。
ヘッシュの映画評論家こと”淀川カツ治”も
(またの名を”Listen To Katsu” )
激オシのコレクションであった
アメリカのスケーターなら一度は観ている
元祖スケートムービーのひとつ
『Thrashin’』のコレクションが
約1年ぶりにNEWカラーで再発されました。
本国アメリカでも
今回の再発のリリース日は
SNSを中心にめちゃくちゃバズッており
完売しているSHOPがほとんどです。
『Thrashin’』は1986年に公開された
スケートムービーで
コーリーというアマチュアスケーターが
ダウンヒルのコンテストの為に
ロサンゼルスにやって来て
不良スケートチームのメンバーの
妹と恋に落ちてしまう、、みたいな
ストーリーなのですがトニー・ホーク、
トニー・アルバ、クリスチャン・ホソイ、
スティーブ・キャバレロ等の
有名なプロスケーターが出演していますし、
淀川カツ治はDevo, Red Hot Chili Peppers,
501なんかをこの『Thrashin’』を観て
好きになったそうなので気になる人は
この映画もぜひ観てもらいたいところです。
そしてStrangeloveのSean Cliverも
子供の頃『Thrashin’』を観て
Thrasher Magazineでしか見た事のなかった
スケーターが映画の所々に写っていて、
ウィスコンシン州の田舎町で育った
Sean Cliverには映画の様な世界が
遠く離れた所で実際に起こっていると
思っていたそうです。
映画の中のどんな小さな情報も知りたくて
ビデオが擦り切れるほど『Thrashin’』観て、
その後映画の中で描かれている
南カリフォルニアに憧れ、
その地を訪れるも
カリフォルニアでのスケートボードは犯罪同然、
映画で見た世界とは程遠いものだったと
気付くわけです。
とはいえ『Thrashin’』に対する愛は消える事なく、
その後1992年ロサンゼルスの
プラナ・デル・レイに引っ越すと、
ある晩『Thrashin’』を観ていた時に
オープニングのシークエンスが
近所で撮影されたものだと
凄い発見をしてしまい、
出来るならこの映画を
“なにか形にしたい”と思い
Strangeloveから今回のコレクションが
リリースされたわけです。
すいません、、
前置き長いですなあw
で、このTシャツはその『Thrashin’』の中で
主人公のCorey Websterは
映画の中でいつか自分のプロモデルを出すなら
こういうグラフィックが良いんだと
ラフのスケッチを
不良スケートチームのメンバーの妹に
夢を語りそのままムフフな感じになるのですが、
そのCoreyの夢のプロモデルを
具現化したのがこのTシャツです。
要するに
「もしもCoreyがプロモデルを出していたら、、?」
というもしもTシャツなわけです。
それもこれをSean Cliverが自ら描かず、
アーティストのTodd Bratrudに
この為に描き下ろしてもらっている所に
またSean Cliverのこのコレクションに対する
熱さが伝わるわけです。
前回はバックにプリントされていた
Coreyの希望していた
蜘蛛のグラフィックが
今回はフロントにプリントされています。
さらに淀川カツ治によると
Corey Webster役のジョシュ・ブローリンは
グーニーズの主人公マイキーのお兄ちゃん役を
やっていたあの人だそうです!
繰り返しになりますが
日本ではほぼ誰も着ていないであろう
Tシャツですし、アメリカでも
完売しているショップが続出していますので
この機会に是非!
https://heshdawgz.stores.jp/items/59859078ed05e60aed00a436