今回は文章がとんでもなく長いので
Strangeloveが何なのかについて
知りたい方は他のページを読んで下さい。
https://heshdawgz.stores.jp/items/5a18f74eed05e6701d004471
今回のこのデッキは
Aaron Roseによるデザインです。
エキシビジョンキュレーターとして
今はなきAlleged Galleryで
(New YorkのLower Eastside)
スケーターのクリエイティブな
不良たちを幅広く集めた
スケートショーを行い、
その結果1999年に
スケートアートに関する初期の1冊
『Dysfunctional』が生まれます。
そしてAaron Roseが
最も知られる事となったのは
“ストリートアート”を大衆に知らしめ、
選ばれた人たちを
スケートのニッチ世界から
国際的なアートのスターに押し上げた
2004年頃の「Beautiful Losers」展の
共同キュレーターであったことです。
Aaron Roseについての
他の功績については
Googleしてみて下さい。
さて今回の取り組みの際にDave Carnieが
インタビューをしているので
かなり抜粋しますが紹介します。
かなり長いですが
個人的にはAaron Roseの
知られざるティーンエイジャーの
エピソードが最高でした。
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Dave Carnie (以下, D) :
あなたがこの様にペインティングを
披露していると、お仕事は
キュレーターだけではなかったんですね?
と聞かれることは多々ありますか？
Aaron Rose (以下, A) :
そうだね(笑)
ソーシャルメディアのおかげで
いわゆる “マルチ “なキャリアを
快適に過ごしていると思うね。
D :
最近の子たちは
ヒップホップとメタルを混ぜたり、
野球をしたり、サーフィンをしたり、
まったく自然にできるんです。
当然といえば当然なんですけどね。
僕らの世代は”あちこちフラフラしないで
自分の興味あることを極めろよ”
みたいな感じだけどね。
A :
その通りだね。
“スレイヤーのTシャツに
ラスタの帽子は似合わない”
D :
でもカーディエルはそれをやって成功した。
そろそろグラフィックについて話そう
このアイコン達は何?
タトゥーパーラー/カーニバル/
サイドショー/ホラーみたいなのがあるけど?
A :
なぜ魔女のようになったのか
正確には覚えてないけど
これをデザインした当時の心境だね。
そしてちょうどこのオファーが来た時に
妻と別れて、僕は長年に渡って
ゴスロリで傷ついた女性との
めちゃくちゃな関係について
なぜか思い耽っていたんだ。
僕の妻はゴスロリではなかったけれどね。
D :
僕はゴスロリ娘と付き合った事はないね、
妻を除いては。
でも傷ついた女性とは
付き合ったことがある。
腕にタバコの火をつけるのが
好きな女がいたっけ。
オレは彼女を
“アシュトレー・アーム(腕灰皿)”と呼んだ。
そういう女性と付き合ったことは?
A :
“アシュトレーアーム”じゃなくて、
“カッター “だね。
D :
ああ、カッターね。そうか、そうだね。
A :
僕はまだカッティングの事が
よく分からない、Daveは分かる？
性器の近くを切るのもね。
隠しやすいからよくあることだけど
切り口は内もも、
女性の最も神聖な場所、分かる？
D :
オイオイAaron、僕はいま急に怖くなってきた。
僕たちはあまりにも早く
ダークなトピックに辿り着いてないかい？
話題を変えたいんだけど、、
このキレイな色とどう関係があるの？
A :
一般的な女性との関係について
いろいろ考えていたんだ。
今は違うけど
セラピストは僕が先程のようなタイプの
女の子とデートすること、
あるいは想像でデートすることすらを禁じていたんだ。
それは彼女たちのことを気にかけて
デートしていたわけではなく、
自分のエゴのためだったんだ。
スーパーマンのマントをつけて
彼女らの人生に急降下して、
ヒーローキャラになって、
“さあ、今日も救いに来たぞ！”っていうのが
好きだったんだ。
でもそれはいつも失敗だった。
なぜなら僕の意図は
そもそもその人を助けることではなく、
自分が楽になることだったから。
自分のエゴのために
弱者を食い物にしているようなものだったの。
D :
僕にもそういう知り合いがいるよ。
彼は本当に傷ついた女性が好きなの。
ひどいタトゥー、拒食症、
薬物中毒者……傷ついてるほどいい。
A :
薬物中毒の女とは付き合ったことないけど
ウィノナ・ライダーのようなタイプには
何かあるよね。
だからこのボードたちは
変な言い方だけど
そういうタイプの女の子への
謝罪と賛辞のようなもので、
僕の意図が決して純粋ではなかったと
分かってきたからなんだ。
よく考えていなかったんだけど、
このボードを作っているときは、
そういうことを考えていたんだ。
そういう悲しい女の子への
オマージュというか、分かるでしょ？
感謝状みたいなもんだよ。
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Aaronの魔女っ子への憧れは
80年代の高校時代、
サンフェルナンドバレーの
ストリートで芽生えたという。
当時はパンクシーンや
オルタナティブシーンに夢中で、
そういう女の子たちが
周りにいたのだと彼は説明する。
Aaronが話してくれた
魔女っ子の話で面白かったのは、
高1の時に初めて付き合った
魔女っ子の話だ。
ダナはチアリーダーだった。
Aaronの学校一の美少女だった。
ボーイフレンドは人気者の男性、
プロサーファー
(名前は言わないよとAaronは言った)。
彼は白いヴォルクスワーゲンの
ラビットカブリオレの
コンバーチブルに乗っていた。
ダナとプロサーファーは
アーロンの高校では
「イケてるカップル」と呼ばれる存在だった。
ご存知の方も多いと思うが、
そのタイプである。
ある夜ダナとプロサーファーは
二人とも酔っ払って
白いヴォルクスワーゲンの
ラビット・カブリオレ・コンバーチブルで
マリブ・キャニオンを走っていたが、
プロサーファーが
突然車のコントロールを失い、
車を横転させてしまった。
屋根がないため、
ダナはコンバーチブルから放り出され、
舗装道路に着地して
数百メートルに渡ってうつぶせで
車が走り続けたのだそうです。
ダナはその過程で顔を失いました。
顔全体が、、。
なくなってしまった。
顔が完全に引き裂かれたんだ。全部ね。
Aaronはこの少女、ダナは顔全体を失い、
その顔のかけらも残っていないことを
何度も理解するよう私に訴えました。
顔があった頃の古い写真を使って、
古い顔があった場所に新しい顔を
作り直さなければならなかったという。
しかしそれは80年代のことで
今のような顔面再生技術はなかった。
だから彼女が学校に戻ったとき、
ちょっとだけ前の顔に似ているけれど、
ほとんど違っていた。
そう、だから、ほとんど違う。
プロサーファーの
ボーイフレンドは彼女の元を去った。
かつて彼女が支配していた
クールな子供たちは彼女を見捨てた。
シーン全体が彼女と絶縁した（ビッチ共め）。
しかしダナの変身で最も目立ったのは
新しいパテの顔ではなく
その態度であった。
顔を失うと、人は変わるのです。
Aaronが言うには
彼女は事故の前、
完全なチアリーダーの女の子だったが
学校に戻ってくると、
短いレザーのスカートを履いて、
ゴスみたいに破れた網タイツを着けていた。
超美人だけど
ホットなゴスモンスター
“Hot Goth Monster”
みたいな感じだった、と。
私(Dave Carnie)はそれを聞いて
“Hot Goth Monster”は
いいバンド名になりそうだと思った。
Aaronはホットゴスモンスターと
付き合い始め、
魔女っ娘に夢中になる
奇妙な元凶としてダナを挙げている。
ホットゴスモンスターは
内面も外面も傷ついていた。
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A :
ダナも精神的な問題を抱えていたんだ。
トラウマのせいで…
脳にも損傷があったんだ。
でも、あの子が、
僕にとっての全ての
始まりだったかもしれない。
ホットゴスモンスターは
口先だけでなく、ちゃんと歩いていたよ。
だけどホットゴスモンスターが
魔術に強い関心を抱いて
学校に戻ってきた。
例えば、彼女は呪文を唱えたりした。
ショッピングモールで
魔術の本を買うんだ。
そして、二人で呪文を唱えた。
魔術の本から。
そして二人で
10代の魔女的な冒涜をするのです。
森の中でセックスした。
変なものやロウソクを使って、分かる？
本当に魔女のようだった。
D :
二人は悪魔を呼び出そうとしたの？
それとも何か呪文が効いたの？
A :
いいや、覚えてないんだ。
彼女は僕より魔術に夢中だった。
僕はなんとなくのノリで。
実を言うと彼女が
ホットゴスモンスターだったとしても、
僕はただ、この女の子が隣に座っていて、
こんなにも女性らしさの見本といえる女性を
間近で感じられる事に驚いていたんだ。
彼女は美しく、悲劇的な姿だったんだ。
彼女は僕の女性の理想となった。 何年も。
だから彼女に一生呪いをかけられたかも?ってね。
デッキにはあらゆる種類の神聖幾何学、
オカルトシンボル、ウィッカサインが
散りばめられているよ。
例えばトラックの下にある
ウィッカ独特の三角形の形は
“バランス “と “プロテクション”を
象徴しているんだ。
トラックの下は隠れるけど
スケーターを守ってくれるから
配置するのに最適な場所だと思ったんだ。
他のものもバランスについてだけど、
よりエレメント(地、空、火、水)の
バランスに重きを置いているけど、
これらは全てバランスと
プロテクションについてだよ。
だってボードに乗っているときって、
基本的にそれが必要でしょう？
また、このグラフィックには
(アメリカのトラックの運ちゃんが
デコトラする時に愛用する)
女の子のシルエットが
描かれていることにも注目してほしい。
しかし彼女はいつもの
セクシーな彼女ではなく
少し落ち込んでいて、
少し気落ちしているようです。
そして、彼女は身を屈めています。
まるで下で何かしているようだ。
股の間に何か鋭いものがあるように。
最も神聖な場所の近くに
何か鋭いものがね…。
インタヴュー終了
というわけで
もしあなたがスケートでバランスを取り、
守られていることを感じたいなら、
Aaron Roseの魔法使いのようなデッキを
世界中の素晴らしいスケートショップで
購入してください!
Dave Carnie
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長くなりましたが
Aaronの素晴らしいエピソードが
詰まったこのデッキは
乗るだけでなく
飾っても最高でしょう。
ヒート・トランスファーではなく
スクリーンプリントで
仕上げられているので温かみが違います。
Aaronの旅行カバンやペイント、
ジンなどは今までにも存在しましたが
スケートデッキとなると
今までに無かったと思います。
やはりこれを実現出来るのが
Sean Cliver / Strangeloveの
凄いところでもあります。
日本で取り扱っているショップは
ほとんどないのでこの機会にぜひ!
21.3 x 81.9cm (8.375 x 32.25inch, WB14.25)
ステインの色は写真と違う場合がございます。
デッキご購入の方には
デッキテープが付いてきます。
商品購入はこちら
https://heshdawgz.stores.jp/items/5df35afe1dac0b7229dd6a8e
あとがき
他の地域ではどうか知りませんが、
80年代のカリフォルニアでは
クールな子供や金持ちのガキが
みんな白いヴォルクスワーゲン
ラビット・カブリオレ・コンバーチブルに
乗っていたんです。
それこそが「ザ・クルマ」だったのです。
今でこそバカバカしいですが、
当時としては
異例の人気車種だったんです。
しかしクールな子供たちは、
セーターを首に巻き、
ポロシャツの襟を立てながら、
その車に乗っていたのです。
Dave Carnie
