スケートボードの歴史の中で
最もクールかつ激動期だった
90年代初期に
ビデオ・雑誌でプロスケーターが
着用していたグラフィックやトレンドを
アイテム化しているDEAR。
目のつけどころが
当時を知ってれば共感でき、
知らない人には
新たなメッセージとしても
面白いと思います。
おなじみのものから、
マニアックなものまで、
こうしてアイテム化されることで
再発見できる
まさにスケーターらしいアイデア。
今回はdear, が2014年以来となる
再生産に踏み切った
SMA Rocco Divisionパーカーです。
1983年、幼少期のNatasは
地元サンタモニカの
サーフィンコンテストで優勝し、
優勝賞品として
サンタモニカエアライン(SMA)の
スケートボードを手に入れます。
SMAはSkip Engblomが
経営するサーフショップの
バックヤードで運営されていて、
のちにNatasはSkipに
スケートチームの
メンバーになりたいと
持ちかけたが
まだスケートチームが
存在していなかったところから
始まります。
存在はしていなかったものの
SkipはNatasの
スケートスキルに感銘を受け
スポンサーすることに決めます。
そして86年になるとSMAの
スケートボードの需要は
ますます高まりはじめ
SkipやNatasは
それに応えるのに苦労するようになります。
そこでSkipに感銘を受けていた
当時16歳のNatasは
Skipに習い大企業との
製造/ディストリビューション体制を
整えようとします。
そこに食いついたのが
Santa Cruz Skateboardsを
運営していたNHS, Incです。
NHS, IncはNatasごと引っ張り、
SMAはNHS, Inc傘下に入ります。
当時のメンバーは
Natas, Julien Stranger, Alan Peterson,
Andrew Currie, Jason Adams,
Frank Hirata, Mike Conroyなどです。
これはあくまで予想ですが
オリジナルSMAだったSkipや
ベニス/サンタモニカ周辺の
Jesse Martinezや
Jef Hartselなどのローカルスケーターは
NHS, IncがNatasごと
引っこ抜いたのが気に食わず
おそらく何かがきっかけで
SkipとSteve Roccoと繋がり意気投合し
こちらがオリジナルだ、と
SMA Rocco Divisionという形で
一緒にやるようになった、、
のかなあ??
なんても思っていますが謎です。
なんにせよ
1987年にSMA Rocco Divisionが
設立されました。
SkipはSteve Roccoが
最初の500枚の
デッキを作るのを手伝います。
それなので当時SMAのデッキと
SMA Rocco Divisionのデッキは
グラフィックが全く違うので、
業界の噂話に疎い当時のスケーターは
かなり混乱しました。
(そう、そして
実際に僕はいまだに混乱しています)
要するにSMAと
SMA Rocco divisionの2社は
別会社だったのです。
まもなくNHS, Incは
Steve Roccoが
SMA Rocco Divisionから
SMA World Industriesに改名し
運営していることを知り、
SMAの名前を使うのを
やめるように命じます。
RoccoはSMAの使用をやめ、
会社はWorld Industriesとして
知られるようになりました。
SMA World Industriesの
最初のライダーはJesse Martinez,
Jef Hartsel, Mike Vallely, Jason Lee,
Jeremy Klein, Ron Chatman,
Rodney Mullenでした。
NatasはWorld Industriesの設立から
数年後にSMAをやめ、
Roccoと一緒にWorld Industriesのもとで
101という自分の会社を
立ち上げるところに続きます。
というわけでストーリーが
かなり長いですが
(それも合っているかわからない)
とにかくSMA Rocco Divisionという
かなり息の短かった時期に作られた
デザインをdear, が
忠実に復刻させています。
ここ数年Dwindle(World系列のカンパニー)が
Blind, 101, Ghetto Wear, New Dealなどを
復活させていますが
本家のはずなのに魅力的に見えないのはなぜか?
それはやはりグラフィックなどは
当時のモノを使用していますが
現代のトレンドに合わせて、ボディや
プリントカラー、ロゴの大きさなど
少しマイナーチェンジを
加えてしまっているからです。
それでは当時のブランドをライセンスして
ブランド名だけを使って
新しいブランドにしたと変わらないんです。
そこを確実に当時の90年代を再現出来るから
Dear, のプロダクツには響くものがあるんです。
よくよく考えると今までdear,がリリースしてきた
“Jason Lee $ Tee”
“blind 88 hawaii Tee”
“Hensley Chain Wallet”
“Ray Barbee Cap”
“Billy Waldman Tee”
“H Street Team Tee”
“Danny Way Dodo Tee”
“Christopher Robin and Winnie Deck”
“Bones Brigade Team Tee”
などなどキープしておけば良かったと思う
プロダクトが半分以上。
dear,はプロダクトにストーリーが
存在するのがとても面白いですし
今回もとりあえず手元に置いておきたいところ!?
今回はたまたま再発出来ていますが
もう再発出来ないTシャツも
多々あるそうですので
これは今のうちに買っておきたいですね。
ボディはGILDANです!
若干の誤差はご了承ください。
着丈-身幅-肩幅ー袖丈cm
M 72-50.5-47.5-17.5cm
L 75-55-51-19cm
XL 78.5-60-58-20cm
2XL 80.5-64-60-21cm
https://heshdawgz.stores.jp/items/63847eed4ff8c23f90923dab